5月に入ると皆さんのもとへ自動車税の納付書が届き始めます。そして5月末(2025年度は休日なので6月2日)が納付期限となります。自動車税の納付書が届くと、どうしても「またか…」と思ってしまう方も多いのではないでしょうか。しかし、少し工夫するだけで、自動車税の支払いを「お得」に変えることができるんです。今回は、ファイナンシャルプランナーの視点から、多くの人が実行できそうな、自動車税をお得に支払う方法を調べましたのでご紹介します。賢く税金を支払い、家計の負担を少しでも減らしましょう。

単に納付書を持って銀行・コンビニに行って支払うだけでは、大きな節約のチャンスを逃しているかもしれません。今回ご紹介する方法は、「JCBカード→ファミペイ→楽天ギフトカード→楽天ペイ→自動車税」という流れで支払うというものです。具体的な手順をステップバイステップで説明していきましょう。
具体的手順
まず、JCBブランドのクレジットカードかデビットカード(※一部対象外カードもあるようなので文末の表を確認してください)を用意します。次に、このカードを使ってファミリーマートの決済アプリ「ファミペイ」にチャージします。JCBカードからのチャージであれば、通常のカード利用と同様にポイントが貯まります(カードによって還元率は0.5〜1.0%程度・ファミペイにチャージできるのはJCBブランドに限定されています)
次に、チャージしたファミペイを使って、ファミリーマート店舗で楽天ギフトカードを購入します。(楽天ギフトカードは写真の真っ赤なカードです。購入したい金額はレジ担当者に口頭で伝えます。)
続いて、購入した楽天ギフトカードを楽天ペイにチャージし、最終的に楽天ペイから自動車税を納付します。(間違えてファミペイで納付しないでくださいね)
このように支払いを組み合わせることで、「JCBカードでのポイント(~1.0%)」+「ファミペイでのポイント(0.5%)」という二重の恩恵を受けられるのです。例えば自動車税が4万5000円の場合、JCBカードで1%、ファミペイで0.5%の還元を受けられれば、合計で1.5%分、すなわち675円相当のポイントが還元されることになります。
しかし、注意点もあります。楽天ペイで自動車税を納付できるのは、対応している自治体に限られます。大阪府は対応していますが、お住まいの地域によっては使えない場合もありますので、事前に確認が必要です。また、カードからファミペイにチャージできる金額にに上限がありますので、ファミマに行く前に設定してさいね。あと、車検を2・3週間以内に予定されている人は楽天ペイだと納税証明書が発行されないので注意お願いします。
さらに、キャンペーン内容や還元率は変更される可能性がありますので、2025年度はOKでも来年は使えなくなっているかもしれません。来年度は実行前に最新情報をチェックすることをおすすめします。
この手法は自動車税だけでなく、固定資産税や住民税など他の税金支払いにも応用可能です。年間で見ると、こうした固定費は家計の大きな部分を占めています。少しの工夫で継続的に節約できるのであれば、試してみる価値は十分にあるでしょう。
他の納付方法は・・
スマホ決済以外は
・「金融機関・コンビニ窓口で現金納付」・・ポイントがたまらない。
・「口座振替」・・事前申し込み必要、そして、基本的に割引もない。
・「クレジットカード」・・自宅でできるがシステム利用料がかかる。(納税額の約0.8~1.1%程度)この負担が重く、それを上回る還元率のクレジットカードで支払ったとしても、差し引き1%以上の還元を受けるのは至難の業。
スマホ決済の中では
「スマホ決済」・・ポイント還元の改悪により、税金の支払い時に現在は基本的にポイントがもらえない。(一部キャンペーンはあるが期待薄) よって、前述の方法のようにチャージ時のポイント還元を追求することになる。
チャージによる還元率目安:
・PayPay(Paypayマネー) (0%)
・d払い (d払い残高)(0%)
・au Pay (~1.0%程度・JAL Payを経由すれば1.5%)
・楽天Pay(ファミペイルート)~1.5%(上述)
・楽天Pay(Waonルート)~※最大3.0%
※最大3.0%の還元を受ける方法もあるようですが、自宅近くにministopのコンビニあり、iPhoneユーザ、かなり特定のクレジットカードを保有し、なおかつJAL Payを使う必要があるということで、対象者が非常に限られる為ここでは紹介しませんでした。
まとめ
大阪にある私たちのFP事務所では、このような「賢い税金の支払い方」をはじめ、日常の家計管理から長期的な資産形成まで、総合的なライフプランに関するアドバイスを提供しています。独立系FPとして特定の金融機関に縛られることなく、お客様の立場に立った中立的なアドバイスを心がけています。
自動車税の納付方法一つとっても、このようにお得に支払う方法があります。数百円、数千円の節約の積み上げが、長い目で見ると大きな資産形成につながることもあるのです。ぜひ、今年の自動車税納付時には、このJCBカード・ファミペイ・楽天ペイを組み合わせた方法を試してみてください。賢い家計管理は、こうした小さな工夫から始まります。
(参考)ファミペイにチャージできないJCBカード
・楽天カード(JCB)
・リクルートカード
・JCB CARD W
この記事を書いた人
桐山 昌也
株式会社ライトオブライフ 代表取締役 ファイナンシャルプランナー(FP)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)・MBA(経営学修士)
京大卒、銀行・メーカー勤務を経て、現在大阪を中心に独立系ファイナンシャルプランナーとして活動。
「出張型FP」・「最適なアドバイスのできる独立系FP」・「サポートの頼れる実務的FP」・「保険・投資販売しないFP」を特徴としている。
ライフプラン相談・家計改善は「ライトオブライフのFP」へ https://light-of-life.jp/